割り箸と環境保護 NO.5

割り箸と地産地消と美味しいもの

1990年代、割り箸は環境にいいのか悪いのか、そんな議論が沸き起こり、割り箸論争にまで発展し最後にはマイ箸運動なるものまで展開されたことがありました。つい10年ほど前の話です。割り箸が環境に与える影響について、ここで議論するつもりはありませんので、興味のある方は、東京大学のOBや生徒さんが中心となって運営されている「環境三四郎」というページで詳しく紹介されていますので、ご覧ください。

林野庁の資料等によりますと、日本で使われる割り箸の97%が輸入品であります。その輸入品の99%が中国産であります。日本割り箸輸入協会の発表によれば2006年度の輸入量は約245億膳ですので、雑駁に言うと国民一人当たり年間190膳もの輸入割り箸の使い捨て使用があり、そのほとんどが中国から来た物と言う事になります。私は、割り箸自体が環境に悪だ、と申し上げるつもりはありません。何故なら、製材過程の端材といわれるくず材を有効利用している箸もあるはずです。しかし、そうでない箸も多いことは事実のようです。前出の環境三四郎の報告の結論も同様にまとまっていました。

さて、では、このコラムで紹介したナチュラルステップの4つのシステム条件に照らし合わせた場合割り箸はどうなのでしょうか?割り箸自体は、地殻から取り出したものではありません。また、割り箸を燃やしても、二酸化炭素の濃度は増えませんね。ですが、もし割り箸が、原因で乱伐などにつながっているとしたら、×ですね。それから、4つ目の条件、平等性には欠けるかなと思いませんか。

最近、中国からの黄砂が酷く、私の車も露天駐車場なので汚れているのが判ります。テレビでは、光化学スモッグの問題が大きく取り上げられています。これも、どうやら中国からやってくる汚染物質の影響が大きいようです。中国産の割り箸が、環境にいいのか悪いのか、私には判断がつきませんが、事実は目に見えて私たちの身の周りに迫ってきています。

こんな中、最近中国の割り箸輸出価格の値上げに伴い、またもや、割り箸、マイ箸問題がメディアに取り上げられるようになってきました。割り箸の問題は、両側から引っ張ってパリッと2つに分かれるほど単純ではありませんが、私たちにとって大切な課題を与えてくれているようです。是非、皆さんでお箸を使うとき、ちょっと考えてみてください。

筆者紹介
新野藤蔵 昭和40年6月14日生まれ
上智大学外国語学部卒業後、日商岩井株式会社勤務、ブラジルからの天然資源鉄鉱石の輸入を担当。当時の同社社長であり、後の日銀総裁の速水優氏に強い影響を受ける。平成4年にリサイクルトイレットペーパーのメーカー山西製紙株式会社取締役就任。平成15年、同社代表取締役。平成16年(社)日本青年会議所の循環社会創造委員長を経験。仙台市環境局エコチャレンジ監事、クリーンアメニティ仙台委員、仙台市交局地下鉄東西線広瀬川橋梁検討委員などを務める。グリーン購入ネットワークみやぎ幹事。

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