地産地消と言う「グリーン購入」 NO.6

地産地消と言う「グリーン購入」

あるけっちゃのぉ。鶴岡弁で「あるんだよなあ」と言う意味です。鶴岡の人は、語尾に「のぉ」が付く場合が多いのです。「よぐきたのぉ」「もう少し負けるだものぉ」独特のイントネーションが、耳あたりの良い鶴岡弁の良い所ですね。 さて、今回は、方言の話ではなく「あるけっちゃのぉ」そう、「アルケッチャーノ」と言うイタリアンのお店のお話です。 このお店、最近メディアにも大きく取り上げられているので、ご存知の方も多いと思いますが、庄内の地産地消を代表するレストランです。オーナーシェフの奥田政行シェフは、仙台のイタリアンレストランでも、修行をされた時期があるそうで、青葉区大町にあるフランチェスカのシェフとは修行仲間だそうです。 さて、このアルケッチャーノのすごいところは、お店から40キロ以内の食材を使って、殆どの料理を作り上げていること。そして、その食材の生産者とレストラン(シェフ)との距離が本当に短く、いえ、一緒に作り上げているような取り組みをしていることです。庄内の地野菜(酒田の赤ネギや藤沢かぶ、外内島きゅうり、温海かぶ、民田なす)と、日本海の新鮮な海の幸(春の細口カレイ、夏のイワガキ、冬なら寒だら)、そして、羽黒山、月山からの山の幸(月山筍)などがレストランの食卓を飾ります。庄内と言う、海と平野と山の食材が豊富な、豊かな地を一つのお皿の上に凝縮する。その素材の持つよさを限りなく引き出すための工夫と情熱が、一つの料理からすごく感じられるのです。まるで、「どうだ」と言わんばかりに食材とその味が輝きます。

店名は、奥田シェフが、故郷鶴岡に戻り、レストランを開くにあたり、地元の食材を見渡したときに、「旨いものがあるけっちゃのぉ」と感じたところから、ネーミングされたそうです。今では、庄内食の親善大使としても、地元食材の素晴らしさを全国に発信するだけではなく、生産者にもその食材の素晴らしさを再認識してもらう活動を行っているようです。

最近、仙台でも、地元の食材を用いたお店が増えてきていますね。秋保大滝農園と言う有機栽培を手がけている農園の食材は、国際ホテルのフレンチレストラン「セラン」やうなぎの老舗大観楼さんなどが、「秋保大滝農園産」として大きく取り上げています。この影響からか、他にも何店か秋保大滝農園産をうたっているお店があります。野菜に限らず、仙台、宮城の豊かな食材をふんだんに使い、それを「売り」にしたお店が増えて来ていますね。食べる側の私たちも、「エコニコ」になるようで、そして、ちょっと贅沢を味わえるようで、うれしいですね。

食の偽装や安全が叫ばれ、日本の食糧自給率が大きな問題として取り上げられています。そんな時代だからこそ、その土地の物をその土地の調理法で頂く、「土産土法」や「地産地消」の心を大切にしていかねばなりませんね。私たちも、フードマイレージの少ない宮城の食材を「グリーン購入」したいですね。

筆者紹介
新野藤蔵 昭和40年6月14日生まれ
上智大学外国語学部卒業後、日商岩井株式会社勤務、ブラジルからの天然資源鉄鉱石の輸入を担当。当時の同社社長であり、後の日銀総裁の速水優氏に強い影響を受ける。平成4年にリサイクルトイレットペーパーのメーカー山西製紙株式会社取締役就任。平成15年、同社代表取締役。平成16年(社)日本青年会議所の循環社会創造委員長を経験。仙台市環境局エコチャレンジ監事、クリーンアメニティ仙台委員、仙台市交局地下鉄東西線広瀬川橋梁検討委員などを務める。グリーン購入ネットワークみやぎ幹事。

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